ミントステイト=造幣所に注目!
【Mint】
ミントは造幣局、コインの発行所のことです。
造幣局が発行した流通用のコインになります。
その中でもUncirculated(MS)などの未使用のグレードのコインは文字通り、傷のないもの、つまり実際には使用されずに現存しているコインということになります。
例えば、昔のヨーロッパではコインはまずその土地の貴族、有力者の元へ銀行から配られました。おそらく貴族や有力者らは新しく発行されたコインをすべて使うことはないため、未使用のまま現存しているのでしょう。
アメリカのフィラデルフィア造幣局が1838年にスタートしてから幾つかの造幣所(支局)
が設立されました。
これらの造幣所で鋳造されたコインにはミントマークが付いています。
フィラデルフィア(PA):1973-現在 Pまたはノーマーク
シャーロット(NC):1838-1861 C(Gold coins only)
ダロネガ (GA):1838-1861 D(Gold coins only)
ニューオーリンズ(LA) :1838-1909 O
サンフランシスコ (CA):1854 -現在 S
カーソンシティ (NV):1870-1893 CC
デンバー (CO):1906 〜現在 D
ウェストポイント(NY):1984 -現在 W
時々、ミントマークの違いでコインの価値が大きく変わることがあります。
例えば、1927年にフィラデルフィアで作られたミントマークなしの20ドル金貨は数十万円。
しかし、同じ1927年のデンバーで作られたミントマーク Dの20ドル金貨はその数百倍、つまり数千万円ほどの価格帯で取引されています。
ミントマークで大変大きな違いが生じるのです。
ミントマークに注目して、あるシリーズのコインを収集するというのも面白いでしょう。